聖心女子大学 英語文化コミュニケーション学科

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〈英文Voices #1〉英文卒業生インタビュー(Ayako Aizawa)

英文生・英文卒業生のインタビューをお届けする〈英文Voices〉! 第1弾は2021年3月ご卒業の相澤彩子さんです。相澤さんは2020年度聖心女子大学マグダレナ・ソフィア・バラ記念学長賞も受賞されました。卒業後は国内大学院に進学し、学部から引き続き第二言語習得などの応用言語学分野や異文化コミュニケーション学を研究されています。2022年3月現在、英国ランカスター大学大学院に留学中です。

Q1. 英語英文学科の魅力は何だと思いますか? 

英語を使って自分が関心のある分野にアプローチし、集大成として英語で卒論を執筆する点です。第二言語で教科書や論文を読み、論理的に意見を交わすことは難しいですが、日々の積み重ねで、英語に苦手意識がある学生もすでに英語が得意な学生も大きく成長することができます。所属学生が多いので色んな人と知り合い、助け合えること、また、少人数制の授業だからこそ、先生方に顔と名前を覚えて頂けることも大きな魅力です。

Q2. 聖心女子大学の英語英文学科で学んで、自分にどのような力が身についたと思いますか?

英語でレポートを書いたり、記事や論文を批判的に読んだり、高校までにあまりしてこなかった新たな力が身についたと思います。高校までは英語を話すことに自信がありませんでしたが、大学4年間を通して以前よりは英語を使うことへの抵抗感が減りました。

英語以外の面では、日本語やその他の言語についてもっと深く知りたいと考えるようになりました。また、協働することの大切さを学べました。一人でなんでもやりたいタイプですが、1年英語でグループとして助け合いながら課題を進め、理解を確認しあうことを求められたことを機に、協力したり、人に頼ったりすることに抵抗を感じなくなりました。

Q3. 課外活動や学外活動も積極的に取り組まれていたと思いますが、大学生活全般を通して印象に残っているものがあれば教えて下さい。

2018年に広島で開催されたASEACCU*国際学生会議に学生スタッフとして参加しました。ホスト役として各国からのスタッフを迎えたことをきっかけに、自分の考える「普通」は決して一般化することはできず、様々な背景を持つ人々が集う場でコミュニケーションを効果的に行うことは想像以上に難しいことに気が付くことができました。思い通りにいかずに悔しい思いをすることもありましたが、ディスカッションなどでは自分が全く考えたことのないような視座から意見が飛んできて新しい発見も多々ありました。 (*東南・東アジアカトリック大学連盟)

あまり社交的な性格ではありませんが、ASEACCUを通して交流することの難しさと面白さどちらも体験し、より多くの人と交流してみたいと思えるようになりました。3年次に参加したフィリピンや中国での活動ではASEACCUでの様々な反省や学びを生かし、交流の初期段階から比較的スムーズにコミュニケーションが取れるようになっていたように感じます。

Q4. 後輩のみなさんへのメッセージをお願いします。

自分が特に関心のある領域だけでなく、英文科が展開している5つの領域、また、他学科の科目や現代教養科目を幅広く履修することをお勧めします。思いがけず面白いと思える分野に出会い、全く関係のなさそうに見える分野同士が繋がるかもしれません。

英文科の授業を通して、英語力の向上だけにとどまらず、論理的思考力、批判的思考力、プレゼンテーション能力、想像/創造力、コミュニケーション能力など、日本語や他の言語にも応用できる能力や技術が必ず身につくはずです。「もう英語なんてやりたくない~」と投げ出したくなることもあるかもしれませんが、つらい時期を乗り越えてこそ英語力の上昇や成長を感じられると思います。

卒論が完成した時の達成感は書き終えた人にしか味わえません。英語で学位論文を書いたという自信とともに卒業できるのは英文生の特権です。